2016年07月16日

Red Hot Chili Peppers「The Getaway」レビュー

ザ・ゲッタウェイ - レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ザ・ゲッタウェイ - レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
2016年6月17日発売


曲目
1.The Getaway
2.Dark Necessities
3.We Turn Red
4.The Longest Wave
5.Goodbye Angels
6.Sick Love
7.Go Robot
8.Feasting on the Flowers
9.Detroit
10.This Ticonderoga
11.Encore
12.The Hunter
13.Dreams of a Samurai


順位
・2位(UK,US)



レビュー
・Red Hot Chili Peppers 11thアルバム。
前作から5年という長いスパンを置いてのリリース。91年の「Blood Sugar Sex Magik」から組んできたプロデューサー・リックルービンと離れ、新たにデンジャーマウスをプロデューサーとして起用。ミックスダウンはナイジェル・ゴッドリッチが担当した。

ギタリストがジョシュに変わって2作目。プロデューサーも変わって心機一転!といった感じなのかもしれないが・・・言うほど作風に変化は感じられない。デンジャーマウスもナイジェルゴッドリッチも冒険したとは言えない安定した人選だし。
ただリックルービンと異なり、デンジャーマウスはレッチリの仕上げてくる曲に対して文句をつけたり、却下したりしたことが多々あった模様。今までのレッチリは出来た曲を全部アルバムに詰め込むスタイルだったので曲ごとに完成度に落差があったりしたが、デンジャーマウスがキチンと製作に口出してくれたおかげでか今作は捨て曲は無くなりアルバム通しで聞くことが苦じゃなくなった。アルバム通しで聞くなら文句なしで今作が一番聞きやすい。

アルバムとしての雰囲気的はミディアム〜バラードが多く収録されており、同じような傾向を感じる99年の「Californication」に雰囲気が似てる。大きな違いとしては激しい曲が今作には皆無ということだ。この辺が賛否両論らしいんだけど、逆に言えばそれだけミディアム〜バラードに特化した大人のファンクとなっているとも言える。曲自体は激しくないけど個々のプレイは前作よりずっとファンキーで活き活きしてるし、イマイチ地味だったジョシュもジョンとは異なる空間を演出するようなプレイを確立したと感じる。
ただ前述の通りプロデューサーが変わったのに作風自体は大きな変化は無いし、アルバム全体の完成度が上がったとのは裏腹に1曲の突き抜け具合が弱くなった気もする(シングルカットされてる曲も今までに比べるとちょっと地味)。
なので絶賛は出来ないんだけど・・・レッチリは基本的には大好きだし、総合的に見れば良作だし安定した作品だなと思う。




評価
85点

Dark Necessities


The Getaway


We Turn Red
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2016年07月10日

Base Ball Bear「C2」レビュー

C2(初回限定盤) - Base Ball Bear
C2(初回限定盤) - Base Ball Bear

C2 - Base Ball Bear
C2 - Base Ball Bear
2015年11月11日発売


曲目
1.「それって、for 誰?」part.1
2.こぼさないでShadow
3.美しいのさ
4.曖してる
5.文化祭の夜
6.レインメーカー
7.どうしよう
8.カシカ
9.ホーリーロンリーマウンテン
10.HUMAN
11.不思議な夜
12.「それって、for 誰?」part.2


順位
・14位


レビュー
・Base Ball Bear 6thアルバム。
06年作の「C」の続編的なタイトルとなっており、初期限定盤は3枚組の“エクストリーム・エディション”として、DISC.2には、『C2』のInstrumental Ver. DISC.3には、1stアルバム『C』のリマスタリング盤を収録されている。
また2016年3月にギターの湯浅が脱退したため、4人体制での最後のリリースとなっている。

爽やかなギターロックという彼らのイメージを大きく裏切る・・・とまではいかないものの、明確な変化を感じる1作。
まず大きな変化としてはサウンド的な面での充実っぷり。ギターにしてもドラムにしても今までとは違った音づくりだし、特にベースの成長っぷりが物凄い。あれ?こんなにベースがグイグイ引っ張っていく感じだっけ?と
思いっきりファンキーな(そしてシングル向きでは決してない)「文化祭の夜」のグルーヴなんかは今のサウンドだからこそ出来る楽曲だと思う。


らしくは無い作風だし、サウンド的なクオリティだけを求めるなら元々こういった方向性でやってないだけあって物足りなさは多少あるんだけど、もう若手とは言われなくなって来ているこの段階でイメージを裏切るような方向に舵を切っていくのは難しいと思う。そういった意味で今作は凄いと思うし、今後どういった方向性に進んでいくのか非常に楽しみになった。



評価
86点

「それって、for 誰?」part.1



不思議な夜


posted by Shouta at 15:55| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

Galileo Galilei「車輪の軸」レビュー

車輪の軸(初回生産限定盤)(DVD付) - Galileo Galilei
車輪の軸(初回生産限定盤)(DVD付) - Galileo Galilei


車輪の軸 - Galileo Galilei
車輪の軸 - Galileo Galilei


2016年6月15日発売


曲目
DISC.1
1.管制塔
2.ハマナスの花
3.夏空
4.四ツ葉さがしの旅人
5.僕から君へ
6.青い栞
7.さよならフロンティア
8.明日へ
9.サークルゲーム
10.恋の寿命
11.嵐のあとで
12.クライマー
13.車輪の軸
14.FLAT / livetune adding Yuuki Ozaki (from Galileo Galilei)
15.Trigger / Yuuki Ozaki (from Galileo Galieli)
16.同級生 / 押尾コータロー with Yuuki Ozaki (from Galileo Galilei)

DISC.2
1.ハローグッバイ
2.稚内
3.SIREN
4.Imaginary Friends
5.老人と海
6.夢に唄えば
7.湖の扉
8.Birthday
9.サニーデイハッピーエンド
10.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 (Yuuki Ozaki Ver.)
11.親愛なるきみへ
12.ゴースト
13.鳥と鳥
14.青い血
15.Sea and The DarknessU (Totally Black)

DVD
1.ハマナスの花
2.夏空
3.四ツ葉さがしの旅人
4.僕から君へ
5.管制塔(acoustic)
6.青い栞
7.さよならフロンティア
8.明日へ
9.リジー
10.サークルゲーム
11.Hellogoodbye
12.Mrs.Summer
13.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 With Aimer
14.恋の寿命
15.嵐のあとで
16.クライマー
17.ウェンズデイ
18.Studio Session (Sea and The Darkness/青い血)


順位
・15位

売上
・初動 0.5万枚


レビュー
・Galileo Galilei 1stベストアルバム。
2016年1月に4thフルアルバム『Sea and The Darkness』をリリースし、3月から4月にかけて行われる同アルバムを引っ提げたツアーをもって"バンドの終了"を発表したが、その後ベストアルバム「車輪の軸」のリリースと初となる日本武道館でのラストライブを開催することが決定した。

Disc.1はシングル的な扱いの「管制塔」「ハマナスの花」と歴代シングルに加えてヴォーカル尾崎雄貴によるソロ楽曲を加えたもの。
初期のギターロック路線から「青い栞」以降のシンセを大胆に導入したインディーポップへの路線変更でファンが離れてしまったようだが、それ以降が取っつきにくい曲をやってるかといえば全くそういうことは無い。インディーポップ路線を活かしつつロックサウンドにそれを落とし込む方向性に向かうのでシングルだけなら初期よりも完成度が高く、なおかつキャッチーな曲ばかりに仕上がってる。

が!!
シングルは割と一面的なのと3rdアルバム「ALARMS」からは同アルバムからの影響が薄そうな「サークルゲーム」しかシングルになっていないので音楽的な変遷という意味ではシングルだけでは不十分な気も。まぁだからこその2枚組なんだろうけど。
新曲「車輪の軸」はメンバーが再三言ってるように不仲とか音楽性の不一致での活動休止では無いので、非常に前向きな別れを歌った1曲に仕上がっている。
ソロ曲の方はやはりソロ曲なのでバンドとはモードが全然違うなぁと。


Disc.2はファンの声とメンバーセレクトを反映されたアルバム曲で構成されている(バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 (Yuuki Ozaki Ver.)のみ新録曲)。
選曲自体は概ね予想通りだけどMVが製作されてるリード曲の「リジー」「Mrs.Summer」「ウェンズデイ」が向けてるのは何なんだろう・・・。

アルバム曲ではシンセを中心に音を詰め込んだ「Imaginary Friends」、シンセポップとギターロックを上手い感じに融合させた「Birthday」、EDMの影響も少し感じる「親愛なるきみへ」などとシングルよりももっと彼らがやりたかったことに深み踏み込んだ楽曲が多い。なので音楽的な変遷という意味ではアルバム曲を聞いたほうが分かりやすいんじゃないかなと思う。初期のようなストレートなギターロックでは無いけど、メロディーはしっかりしてる曲が多くてサウンドも聴きごたえがあるので言うほど取っつきにくくないと(個人的には)思ってる。

なお初回限定盤には今までのMVと新規のスタジオライブ映像を収録したDVDが付属してくるが、映像自体はyoutubeでも見れるしそこまで目新しくは無い。最後のスタジオライブのもYoutubeに公式で上がってるし。ただMVの別Ver.で未収録の物もあるみたいなのでこれだけでコンプリートできるわけでは無い模様。

活動休止ということで最初で最後になるベストアルバム
結成からは8年、デビューから6年での2枚組ベストアルバムだが 彼らが辿ってきた音楽的変遷を考えれば1枚では収まりきらないので2枚組というのは非常に良かったと思う。
まだGalileo Galileiを聞いたことが無いという人、路線変更以降は聞いていない・・・という人はツボを押さえた選曲である今作から聞くことがおススメ。


特設サイト↓
http://www.galileogalilei.jp/sharin/



評価
96点

夏空


青い栞


サークルゲーム


クライマー






posted by Shouta at 18:40| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする