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PACIFIC DAYDREAM [CD] - WEEZER

パシフィック・デイドリーム - ウィーザー
2017年10月27日発売
曲目
1.Mexican Fender
2.Beach Boys
3.Feels Like Summer
4.Happy Hour
5.Weekend Woman
6.QB Blitz
7.Sweet Mary
8.Get Right
9.La Mancha Screwjob
10.Any Friend Of Diane's
ボーナストラック
11.Feels Like Summer(Acoustic Ver.)
レビュー
・Weezer 11thアルバム。
前作から1年半ぶりとなるオリジナルアルバム。
元々は前作「White Album」に対して「Black Album」と名付けられて制作されていたが、途中で方向性を切り替えて「Pacific Daydream」として完成された。
以前 Weezerのアルバム「Raditude」にもプロデューサーとして参加していたブッチ・ウォーカーが今作のプロデュースしている。
先行シングル「Feels Like Summer」が比較的王道的作風が展開していた前作の中で異色のナンバーだった「Jacked Up」を手掛けたJR・ロテムと再度共作したナンバー。
従来のWeezerのイメージをぶち壊すエレクトロポップの要素を取り入れたナンバーでファンからも賛否両論だった。
前作、前々作と比較的王道的作風に回帰してただけあって
今作は大幅に舵を切るのかと思いきや・・・
次にシングルカットされた「Mexican Fender」はWeezerらしさを残したパワーポップに仕上がっていた。
結果として「Feels Like Summer」が一番振り切ったナンバーであり、思っていたよりもWeezerらしさが残っていたアルバムに仕上がっていた。
といってもやはり前作、前々作と比較するとやっぱり変化はあり、
らしさは残しながらもR&Bを取り込んだ現代的なポップス的な路線を今作では取っている。ちょっとオシャレな雰囲気すらあって(歌詞は相変わらずだけど)エモくは全くない。
リバースが今作に批判的なファンを暗喩したような投稿をSNSでしてるけど、この辺が賛否両論なんだろうなぁと思う。特に最近は王道的作風に回帰してたからね。
個人的にはポップス路線は全然歓迎だから気にはしなかった。というか前々作くらいからリバースの影響からかJ-POP的なメロディーも見られるし、よっぽどの過激派でない限りはこの路線も受け入れられると思う。
話を戻して…
サウンドはロックではあるだけどギョインギョイン!みたいなハードなサウンドは見られず、メロディー重視のアレンジが目立つ。
でも1曲1曲の印象がシングル級ということも無く、メローな曲も多いせいか掴みどころのないフワフワしたイメージが今作から感じられた。
「白昼夢」という今作のテーマの1つというのが物凄く分かるようなフワフワ感が良い。
前作も大好きだけど前作とは別ベクトルな名盤。
評価
90点
Mexican Fender
Happy Hour
Weekend Woman