Listen Without Prejudice - George Michael
リッスン・ウィズアウト・プレジュディス 25周年記念盤デラックス・エディション(完全生産限定盤) - ジョージ・マイケル
リッスン・ウィズアウト・プレジュディス 25周年記念盤スタンダード・エディション(期間生産限定盤) - ジョージ・マイケル1990年9月3日発売
曲目
1.Praying For Time
2.Freedom!'90
3.They Won't Go When I Go
4.Something to Save
5.Cowboys and Angels
6.Waiting for That Day
7.Mother's Pride
8.Heal the Pain
9.Soul Free
10.Waiting (Reprise)
順位
・1位(UK)
・2位(US)
レビュー
・George Michael 2ndアルバム。
前作から3年ぶりとなるオリジナルアルバム。
イギリスでは前作以上に好調な売り上げを記録したが、アメリカではプロモーションを巡ってレーベル会社とひと悶着あって裁判沙汰となった。
これにより2枚組でリリースされる予定だった今作はVol.1として先行リリースされたが、裁判の泥沼化によってVol.2はお蔵入りとなった。またこの裁判の影響もあり、新作をリリースすることができなくなって次回作「Older」まで6年の月日を要することになる。
また25周年記念でデラックスエディションが2017年にリリース。ジョージ死去後としては初のリリースとなっている。
全体的に内省的な雰囲気を纏う作品で、
ファンキーな部分はなくなったり、ポップの要素が大幅に削られたりと前作とは印象を大きく変えた。一言でいえば「厳か」。
一気に盛り上がるのではなく、徐々に高揚感を煽っていくような曲展開とゴスペル風味のアレンジの「Freedom!'90」、ピアノだけのサウンドに対して多重録音を駆使して歌声に厚みを増した「They Won't Go When I Go」、ジャズの要素を取り入れた雄大なバラッド「Cowboys and Angels」などなど・・・
収録曲の大半が厳かなサウンドとアレンジが見られる。このサウンドとアレンジに対してジョージのヴォーカルがさっぱり負けておらず、むしろ勝ってるくらい。こういったものバックにしたことでジョージの歌唱がより表現力を増したようにすら感じられる。
今作の次は6年後。Wham!から続くジョージの綺麗で芯があって且つ透き通ったヴォーカルは今作がピークなので
"ジョージの声"という観点からみると今作が一番表現力に飛んでて良いなって個人的には思う。
話はアルバムに戻るけど、厳かな楽曲の合間合間にはミックジャガーとキースリチャーズと共作したサッパリしたサウンドの「Waiting for That Day」、ポールマッカートニーっぽさ満載のかわいらしい「Heal The Pain」などが入っていて、
バラードばっかり、アレンジが壮大すぎてくどいみたいなイメージを中和してくれている。これらの曲で良い感じにアルバムにまとまりが出てるとも思うし。
締めがこの系統の「Waiting (Reprise)」っていうのも個人的にポイント高い。
ジョージマイケルの中ではこれが一番好きなアルバムです。
評価
95点
Freedom!'90
Praying For Time
Cowboys and Angels
posted by Shouta at 23:52|
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レビュー
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