2018年04月01日

George Michael「Older」レビュー

Older - George Michael
Older - George Michael

オールダー - ジョージ・マイケル
オールダー - ジョージ・マイケル

オールダー・スペシャル・エディ - ジョージ・マイケル
オールダー・スペシャル・エディ - ジョージ・マイケル
1996年5月13日発売


曲目
1.Jesus to a Child
2.Fastlove
3.Older
4.Spinnig the Wheel
5.It Doesn't Really Matter
6.The Strangest Thing
7.To Be Forgiven
8.Move On
9.Star People
10.You Have Been Loved
11.Free

順位
・1位(UK)
・6位(US)


レビュー
・George Michael 3rdアルバム。
前作以降レコード会社とゴタゴタがあり、裁判沙汰になったことにより結果として6年というブランクを経てのアルバムリリースとなった。(なお6年間の間にはEP「Five Live」や未発売になってしまった「Listen Without Prejudice Vol. 2」からの曲がリリースされていた)
今作はアメリカではそこまでヒットしなかったものの、イギリスでは自己最大のセールスを記録。今作からカットされた6枚のシングル全てがTOP3に入るという大ヒットを収めた。ちなみにイギリスにおける最大のヒットアルバムは今作である。

現在の感覚でも6年というブランクはかなり長いのに90年代でこのブランクはどう受け止められたんだろう・・・そんなことが気になる作品。
ジョージの風貌も丸刈りに近い髪形になり、ヴォーカルも6年の歳月でやや線が細くなった気がする。
音楽としても1stの頃のファンキーさは無く。2ndのような厳かなサウンドメイクも無い。
今作のサウンドはジャズっぽくかなりムーヴィーな雰囲気に包まれているのが特徴だ。内省的という部分では2ndに通じる部分はあるが、今作はほぼ全編バラードで音がしっとりしていて、ジョージも声を張る場面が少ない。
最初に聞いたときは正直「地味すぎない?」って思った。前2作との落差も凄いし、Wham!を念頭に置いて考えるとさらにビックリする。全然明るくないし。
ただジョージが今作までの6年間に色々な事(裁判、恋人との別れ)を考えるとこのアルバムの静けさ、内省的な部分はあるべき姿なのかな〜と思ったり。
そんなこと考えて聞いてたらだんだん馴染んできたし、今ではしっとりしたサウンドの中にもいろんな面白さが隠れてるのが分かってきた。地味さは否定しないけど、これもこれでいいアルバム。
個人的にはレゲエっぽい「Spinnig the Wheel」がベスト。



評価
85点

fastlove


Spinnig the Wheel


Jesus to a Child
posted by Shouta at 18:14| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月26日

George Michael「Listen Without Prejudice: Vol. 1」レビュー

Listen Without Prejudice - George Michael
Listen Without Prejudice - George Michael

リッスン・ウィズアウト・プレジュディス 25周年記念盤デラックス・エディション(完全生産限定盤) - ジョージ・マイケル
リッスン・ウィズアウト・プレジュディス 25周年記念盤デラックス・エディション(完全生産限定盤) - ジョージ・マイケル

リッスン・ウィズアウト・プレジュディス 25周年記念盤スタンダード・エディション(期間生産限定盤) - ジョージ・マイケル
リッスン・ウィズアウト・プレジュディス 25周年記念盤スタンダード・エディション(期間生産限定盤) - ジョージ・マイケル

1990年9月3日発売


曲目
1.Praying For Time
2.Freedom!'90
3.They Won't Go When I Go
4.Something to Save
5.Cowboys and Angels
6.Waiting for That Day
7.Mother's Pride
8.Heal the Pain
9.Soul Free
10.Waiting (Reprise)


順位
・1位(UK)
・2位(US)


レビュー
・George Michael 2ndアルバム。
前作から3年ぶりとなるオリジナルアルバム。
イギリスでは前作以上に好調な売り上げを記録したが、アメリカではプロモーションを巡ってレーベル会社とひと悶着あって裁判沙汰となった。
これにより2枚組でリリースされる予定だった今作はVol.1として先行リリースされたが、裁判の泥沼化によってVol.2はお蔵入りとなった。またこの裁判の影響もあり、新作をリリースすることができなくなって次回作「Older」まで6年の月日を要することになる。
また25周年記念でデラックスエディションが2017年にリリース。ジョージ死去後としては初のリリースとなっている。

全体的に内省的な雰囲気を纏う作品で、
ファンキーな部分はなくなったり、ポップの要素が大幅に削られたりと前作とは印象を大きく変えた。一言でいえば「厳か」。
一気に盛り上がるのではなく、徐々に高揚感を煽っていくような曲展開とゴスペル風味のアレンジの「Freedom!'90」、ピアノだけのサウンドに対して多重録音を駆使して歌声に厚みを増した「They Won't Go When I Go」、ジャズの要素を取り入れた雄大なバラッド「Cowboys and Angels」などなど・・・収録曲の大半が厳かなサウンドとアレンジが見られる。
このサウンドとアレンジに対してジョージのヴォーカルがさっぱり負けておらず、むしろ勝ってるくらい。こういったものバックにしたことでジョージの歌唱がより表現力を増したようにすら感じられる。

今作の次は6年後。Wham!から続くジョージの綺麗で芯があって且つ透き通ったヴォーカルは今作がピークなので"ジョージの声"という観点からみると今作が一番表現力に飛んでて良いなって個人的には思う

話はアルバムに戻るけど、厳かな楽曲の合間合間にはミックジャガーとキースリチャーズと共作したサッパリしたサウンドの「Waiting for That Day」、ポールマッカートニーっぽさ満載のかわいらしい「Heal The Pain」などが入っていて、
バラードばっかり、アレンジが壮大すぎてくどいみたいなイメージを中和してくれている。これらの曲で良い感じにアルバムにまとまりが出てるとも思うし。
締めがこの系統の「Waiting (Reprise)」っていうのも個人的にポイント高い。
ジョージマイケルの中ではこれが一番好きなアルバムです。





評価
95点

Freedom!'90


Praying For Time


Cowboys and Angels
posted by Shouta at 23:52| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

George Michael「Faith」レビュー

FAITH - GEORGE MICHAEL
FAITH - GEORGE MICHAEL

FAITH - ジョージ・マイケル
FAITH - ジョージ・マイケル

Faith: Remastered Limited Edition Box - George Michael
Faith: Remastered Limited Edition Box - George Michael
1987年10月30日発売


曲目
1.Faith
2.Father Figure
3.I Want Your Sex (Parts I & II)
4.One More Try
5.Hard Day
6.Hand to Mouth
7.Look at Your Hands
8.Monkey
9.Kissing a Fool
ボーナストラック
10.Hard Day (Shep Pettibone Remix)
11.A Last Request (I Want Your Sex Part III)


順位
・1位(US,UK)



レビュー
・George Michael 1stアルバム。
Wham!時代から「Careless Whisper」「A Different Corner」といったソロシングルを出していたが、アルバムとしてはこれが初。
USでの4枚のシングル1位、アルバム自体も全世界で2000万枚を超える売り上げを記録する大ヒットアルバムになった。
1989年にグラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーも獲得している。

Wham!の「Wake Me Up Before You Go-Go」みたいな能天気ポップは無し。アルバムから最初に出されたシングル「I Want Your Sex」はタイトル通り、性について赤裸々に歌われていてWham!との差別化して明確に打ち出しているような気さえする。
(ただポップスとしてキャッチーさはきちんと兼ね備えているのですごく聞きやすい)

また今作では超ファンキーなナンバーからソウルフルなバラード、ジャージーなミディアムチューンなどなど、圧倒的な歌唱力に裏付けられた完成度の高い楽曲を堪能できる。この辺はWham!という鎖から解き放たれたからこそ実現できたことなのかなぁと思ったり。

個人的に好きなのは「One More Try」

キャリア全体で見てもバラードの中でも圧倒的に質が高くて、高音が綺麗に伸びていくヴォーカルもまさに圧巻。ジョージ自身が寡作ということもあって年月のせいでアルバム毎に声が変わっちゃったりするので
Wham!時代に通ずる綺麗で高音が伸びやかなヴォーカルっていうのは今作か次回作くらいまでなのでそれが堪能できるこの曲は曲の質の高さも含めて凄く贅沢だと思う。


評価
87点

Faith


Monkey


I Want Your Sex

posted by Shouta at 22:09| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする