2017年09月14日

エレファントカシマシ「明日に向かって走れ-月夜の歌-」レビュー

明日に向かって走れ-月夜の歌- - エレファントカシマシ
明日に向かって走れ-月夜の歌- - エレファントカシマシ

明日に向かって走れ ― 月夜の歌 - エレファントカシマシ
明日に向かって走れ ― 月夜の歌 - エレファントカシマシ
1997年9月10日発売


曲目
1.明日に向かって走れ (Album mix)
2.戦う男 (Album ver.)
3.風に吹かれて
4.ふたりの冬 (Album mix)
5.昔の侍
6.せいので飛び出せ!
7.遠い浜辺 (Album mix)
8.赤い薔薇
9.月夜の散歩
10.恋人よ
11.今宵の月のように


順位
・2位


レビュー
・エレファントカシマシ 9thアルバム。
「今宵の月のように」の大ヒットに続く形で今作も50万枚を超える大ヒットを記録し現在でもバンド史上最高の売り上げを記録している。
前作同様、佐久間正英を共同プロデューサーに迎えて制作されている。

ポニーキャニオンを契約し再デビュー以降は歌メロを主軸に置いたロック路線が貫かれてるらしいけど、最大のヒットアルバムとなった今作がその路線が顕著なのかなと思う
「今宵の月のように」という一度聴いたら耳から離れない極上メロディーの名曲もあるし、「風に吹かれて」を始めとして「赤い薔薇」「明日に向かって走れ」など初期に比べると抜群にメロディーが残る曲が多い。

6曲がシングル&C/Wで既発曲だったので そういう向けに作られた曲が多いことを考えるとメロディーが残る曲が多いっていうのは当たり前なのかもしれない。
にしてもかなりの粒ぞろいなので事前情報なしで聞いたら、たぶんどれがシングルか分からないんじゃないかな?と思う。この辺りは全盛期だからこそ為せる技だなと。


また
再度歌メロ路線になったユニバーサルミュージック期(2007年から)に比べるとこの時期はバンドサウンドも結構アグレッシブで歌詞も文学的・・・というかだいぶ男臭い(というか"男"という単語がめっちゃ出る)。この辺りは初期路線の影響がまだ見え隠れしてるのかな〜と聞いてて面白かった。
ベストトラックはやっぱり「今宵の月のように」かな。粒ぞろいのこのアルバムの中でもこの曲だけが圧倒的でラストにしか置き場がなかったんじゃないかな?と思ってしまう。そのくらい強い曲だ。



評価
80点

今宵の月のように


風に吹かれて



赤い薔薇





posted by Shouta at 22:11| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

Calvin Harris「Funk Wav Bounces Vol. 1」レビュー

FUNK WAV BOUNCES VOL. 1 [CD] - CALVIN HARRIS
FUNK WAV BOUNCES VOL. 1 [CD] - CALVIN HARRIS

ファンク・ウェーヴ・バウンシズ Vol.1 - カルヴィン・ハリス
ファンク・ウェーヴ・バウンシズ Vol.1 - カルヴィン・ハリス
2017年6月30日発売


曲目
1.Slide (featuring Frank Ocean and Migos)
2.Cash Out (featuring Schoolboy Q, PartyNextDoor and D.R.A.M.)
3.Heatstroke (featuring Young Thug, Pharrell Williams and Ariana Grande)
4.Rollin (featuring Future and Khalid)
5.Prayers Up (featuring Travis Scott and A-Trak)
6.Holiday (featuring Snoop Dogg, John Legend and Takeoff)
7.Skrt on Me (featuring Nicki Minaj)
8.Feels (featuring Pharrell Williams, Katy Perry and Big Sean)
9.Faking It (featuring Kehlani and Lil Yachty)
10.Hard to Love (featuring Jessie Reyez)

順位
・2位(UK,US)


レビュー
・Calvin Harris 5thアルバム。
前作から3年ぶりとなる新作で今作までに単発でリリースされた「This Is What You Came For」「My Way」などのシングルは未収録となっている。また今作を引っ提げて来日を果たしており、Summer SonicのヘッドライナーをDJとして初めて務めた。

EDMブームの牽引役だったカルヴィンハリスによる脱EDMアルバムとして大きな注目を集めた今作。聞けば分かるがEDMのような徐々に盛り上げていってサビでお決まりの盛り上がりポイントを作るみたいな構成の曲は無い。
全体的にメローなノリでディスコ&ファンクという元々彼がやってた方向性にヒップホップやR&Bの要素を組み込んだかなり多様な音楽性を見せている。


ノリとしてはパリピな感じではあるけど、派手で煌びやかなサウンドでテンションを上げるEDMとは違ったグルーヴを意識されていて縦ノリではなく自然を体が動いちゃう横ノリ的な盛り上げ方が出来る楽曲が揃っていると感じた。
またカルヴィンハリスが単独で全曲のプロデュースを手掛け、さらにはほとんど全ての楽曲の演奏も手掛けている
この動画を見れば分かるが、

宅禄とかそういう感じなのかなっていう印象すら受ける。「Feels」のMusic Videoでもカルヴィンはベースを演奏してるし、わざわざ全クレジットの載せて「ここの楽器揃えれば誰でもこのアルバムを再現できるよ」なんてことも言ってる。
ついつい歌を歌ってる豪華な客演に目が行ってしまうが、歌は歌わず裏方に徹してるカルヴィン自身が主役だろ!って思っちゃうサウンド面での彼の自信が伺える。(いやカルヴィンハリス名義だからそれは当たり前なんだけど歌歌ってないのに凄い存在感があるっていう意味で)

常々思っているのは
EDMは生演奏では無いわけだし、DJとしての能力もあるけどソングライターやプロデューサーとして楽曲を仕上げる能力が一番大切なんじゃないかということで。EDMはEDMという偏見の目でまず楽曲すら聞いてもらえない部分があると思うんだけど、今回のアルバムはEDMじゃないので間口は広いし、彼自身のソングライティング、プロデューサーとしての力を普段聞かない層も感じ取れるんじゃないかなと思っている。
個人的にもEDMはそこまで好き好んで聞かないけど今作に関しては物凄く良かった。

まぁでもEDMが好きな人からすると・・・この路線はどうなんだろうな〜?という気持ちもちょっとだけあるかな笑



評価
90点

Feels


Slide


posted by Shouta at 14:17| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月09日

Harry Styles「Harry Styles」レビュー

Harry Styles - Harry Styles
Harry Styles - Harry Styles

ハリー・スタイルズ - ハリー・スタイルズ
ハリー・スタイルズ - ハリー・スタイルズ

Harry Styles - Harry Styles
Harry Styles - Harry Styles
2017年5月12日発売


曲目
1.Meet Me in the Hallway
2.Sign of the Times
3.Carolina
4.Two Ghosts
5.Sweet Creature
6.Only Angel
7.Kiwi
8.Ever Since New York
9.Woman
10.From the Dining Table


順位
・1位(UK,US)


レビュー
・Harry Styles 1stアルバム。
活動休止したOne Directionからナイル、ルイに続いてシングルで「Sign of the Times」ソロデビューを果たしたハリー。One Directionからのソロデビューでアルバムを出すのは彼が初めてとなる(途中で脱退したゼインを除く)。
今作は英国人男性アーティストのソロデビュー作としては過去最高の初動売り上げを記録している。

One Direction時代とは大きく異なった音楽を各々追及しているソロ活動。ハリーはUKロック路線を選んだ。
全編がっちりしたバンドサウンドで固めており、「Kiwi」「Only Angel」ではOne Direction時代には想像できなかったハードロックテイストなサウンドを披露している。ハリーのちょっとしゃがれた声がバンドサウンドに凄くマッチしていて素晴らしい。


また、プリンスの曲から名を借りた先行シングル「Sign of the Times」はデヴィッド・ボウイを彷彿とさせるロッカバラードだし、元カノテイラースウィフトについて歌ったとされる「Two Ghosts」も少ない音数で構成されたアコースティックなナンバーである。
聞けば分かると思うけど、やってることが世界的ポップグループにいたメンバーとは思えないほどちゃんとロックしててさらに渋くて内省的なのだ
個人的にハリーはロック系の方がしゃがれたヴォーカルがマッチしてるよなってずっと思っていて今回のソロでその願いが叶った形なんだけど、ここまで振り切ってやってくれるとは思わなかった。
(ただ渋すぎて「Sign of the Times」以外シングル向きの曲が無いっていう弊害も)

もちろんハリーが全曲1人で作っているわけではないが、その道のプロがちゃんとハリーがやりたい方向性を理解して作ってくれているので1曲1曲の完成度は高い。その方向性に寄せすぎてあからさまな感じがある!みたいな批判もあるみたいだけど、そのあからさまな感じは決して悪いことではないと思う。パッと聞いて良さが分かりやすいあからさまさは個人的には大歓迎。

おそらくポップなのが聞きたかったであろうOne Directionのファンの方には申し訳ないけど、
ハリーにはこの路線を突き進んでほしいと思う。



評価
87点

Sign of the Times



Two Ghosts

posted by Shouta at 18:04| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする